Vol.102: 出でよ!若き政治家志望者 『職業としての政治』
私は政治を志したばかりの学生時代に、米国のジョン・F・ケネディー大統領の格調高い就任演説を繰り返し聞き、大いに触発されました。「我が同胞の米国人諸君よ、諸君の国が諸君のために何を為し得るのかを問うのではなく、諸君が諸君の国のために何を為し得るのかを問い給え」。国民に国への主体的な献身を呼び掛けたこのフレーズは、政治の本質を余すところなく言い表しています。
政治の役割はさまざまな利害を調整して社会の仕組み・ルールをつくることです。政治家の仕事は国民の想いに寄り添いながら血の通った法律をつくり、社会の未来に必要な施策を進めていくことです。自分の稼ぎや出世よりも社会や誰かのために役立つことを為したいと思う人にとって、大変やり甲斐があり魅力的な仕事です。自分の時間とエネルギー、能力をすべて注ぎ込んで、人生をまるごと公のために捧げることが出来ます。新しい公共のあり方が提起され、NPOやビジネス、ボランティアなどさまざま形で社会に影響を与えられますが、政治以上に世のため人のために直接繋がり、社会に大きなインパクトを与えられる仕事はありません。
これまで永田町で働いてきて痛感した日本政治の課題の一つは、世襲議員が多過ぎることです。その人の能力ではなくさまざまなしがらみで政治家になり、優秀で社会変革を目指す人が政治に新規参入することが極めて困難です。だからこそ私は、まずは地元で、同じベクトルで共に政治に取り組む仲間を増やしていきます。日本の政治を立て直し、一緒になって「世界に誇れる日本」づくりに挑戦する若き政治家志願者を募集しています。私は政治家になるために必須とされる「地盤・看板・カバン」が皆無のところから国政に挑戦しました。政治に一番必要なことは自らのことよりも国や地域のため、困っている人のために何かを為したいという志です。共に社会変革に臨む挑戦者を募っています。年齢や性別、政治経験は問いません。
来年は統一地方選挙が行われます。初めて選挙に挑戦される方に向けて、地域活動に欠かせない現場実務・政策力・発信力を基礎から応用までサポートする政治塾を同時に開講します。米国での武者修行時代から私は、日本の将来を憂える仲間と百年後の日本、Japan 2100を見据えて活動してきました。「Japan 2100 太塾」で皆さんと切磋琢磨していくことを楽しみにしています。
現在、日本の野党は厳しい情勢に直面しています。政治は常に艱難辛苦を伴うからこそ、マックス・ヴェーバー(ドイツの社会学者)が『職業としての政治』で喝破した以下の言葉に共感できる方からの応募をお待ちしております。
「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力を込めてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である。現実の世の中がどんなに愚かであり卑俗であっても、断じて挫けない人間、どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への天職を持つ」
2026年5月
太 栄志 拝




