太ひでしが、「グローバルに考え、地域密着で行動する」
(Think globally, act locally)中で見えてくることを発信しています。

Vol.77: 国会閉会 政治改革をあきらめない

 150日間の通常国会が閉会しました。この間、予算委員会はじめ内閣委員会、政治改革に関する特別委員会、議
院運営委員会などで都合10回質疑に立ちました。地元活動では、国会会期中も週末に加え国会に行く前に連日街
頭に立ち、タウンミーティングを10か所で開催し、国会見学会を6回開催して、多くの地元の皆様の声を直接お聞か
せいただきました。
 
 2月には予算委員会で、岸田総理に外交安全保障問題で質疑をしました。戦後最も長く外務大臣を務めた総理に、
我が国の主体性と日米関係の深化をテーマに、混迷を深める中東情勢への対応のあり方、米中対立が深まる中での
対中外交と多国間協力体制の構築、そして在日米軍基地問題などについて、総理の外交姿勢をただし、具体的な
提言を行いました。地元の厚木基地周辺で検出されている高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)について、科学的な見
地から日米協力を進め、関係省庁を挙げて取り組むとの総理の返答を得ました。
 
 今国会から理事として関わった内閣委員会では、与野党の審議を深めるために汗を流すと同時に、より広範囲にわたる国政の課題や法案審議にあたりました。経済安全保障分野の重要情報を扱う資格者を認定するセキュリティ・クリアランス(適正評価)制度の導入や、民間の知恵や活力をより生かした新しい公共の社会をつくる視点からの公益法人と公益信託に関する法案審議を行いました。さらに自転車への交通反則通告(青切符)制度適用を含めた道路交通法改正の質疑では、地域の安心安全確保への声をもとに審議にあたりました。引き続き国民生活に直結する課題にも取り組んでまいります。
 
 自民党派閥の裏金事件を受け、金権政治の一掃のための抜本的な政治改革が今国会の最大のテーマでした。私
は政治改革特別委員会の野党側メンバーとして、政治資金の透明性向上、議員本人の責任を問う連座制適用、資
金を常時監視する独立した第三者機関の設置、そして裏金事件の本丸である企業団体献金の廃止などを訴え審議
に臨みました。しかし与党の数の力で押し切られ、実効性のある政治資金規正法の改正は実現せず、政治不信はよ
り深まりました。
 
 国会は閉会しましたが、今後も変わらず、「お金の力で動く政治ではなく、市民の声で動く政治」を目指して全力で
働いてまいります。同世代の党派を超えた仲間とも令和の政治改革を本気で進めるための取り組みを進めてまいります。

 そして、この夏も地元密着で、毎日街頭に立ち、毎月各地でのタウンミーティングを開催して地域の声を直接お聞かせいただきます。引き続き神奈川13区から、市民との対話と市民参画を後押しする草の根活動に専念し、政治改革の大きなうねりを起こしてまいります。

 

2024年6月吉日

衆議院議員 太栄志 拝