太ひでしが、「グローバルに考え、地域密着で行動する」
(Think globally, act locally)中で見えてくることを発信しています。

Vol.74: 草の根から新しい政治と社会をつくる

 世界や時代が大きく変わり、少子高齢社会の日本で、新しい社会を構築するために、私たちの社会参画や政治のあり方も大きく変えなければなりません。

 まず、政治の立て直しが急務です。現職与党国会議員の逮捕に至った裏金事件は政界を揺るがす事態に発展しています。今国会中に企業団体献金の全面廃止、連座制の強化、旧文通費の見直しなど、金権政治を許さない法改正を断行しなければなりません。新設される政治改革特別委員会の野党側メンバーに選ばれましたので、裏金事件の実態解明と法案審議に全力で臨みます。

 次に中長期的な視点から新しい公共のあり方を構築しなければなりません。先日、国会質疑で民間の力や知恵を公共空間でより一層活かすために、民間と公共の人材の流動化を促すための雇用形態の改善や、公共の担い手不足解決へ向けての提案を行いました。官民交流を増やし、元職員を再雇用できる環境をつくることも必要です。国も地方も財政難の中、全てを官僚や政治任せにするのではなく、民間の知恵と活力を生かして社会を支える仕組みづくりを急ぐべきです。

 そして強い野党をつくらなければなりません。自民党の信頼が失墜した今こそ、野党には時代の先駆けとなり、国民の信頼と共感を得られる長期的な政策が問われます。向こう30年を見据えた政権公約を練り直し、新たな政権の受け皿となるため、「政党シンクタンク」の設置を提言してきました。野党が政権担当能力を磨き、社会全体を再構築する総合的な政策と未来像を示していく必要があります。

 新たな政策基軸の柱となるのは「持続可能な成長」です。社会に夢や活力を与え、社会保障を維持し、生活の質を向上させる経済が前提です。その上で、官だけに依存しない互助的な地域共同体を構築し、中央集権型政治とは異なる地方分権と街づくりを進め、包摂のある新しい社会のあり方を提言していきます。

 これからも市民との対話と市民参画を促す草の根活動を徹底し、地域から政治改革のうねりを起こしていきます。市民の選択によって政治が変わる緊張感とダイナミズムのある民主政治を実現し、草の根から新しい社会の構築にまい進してまいります。

2024年3月吉日
衆議院議員 太 栄志