Vol.67:「8月に平和を想う 第三次世界大戦を起こさないために」
8月は日本国民にとって、平和に想いをいたす時です。8月6日の広島への原爆投下、9日の長崎への投下、そして15日の終戦記念日と旧盆の時期と重なります。
私は沖縄本島に近い鹿児島県の沖永良部島の出身で、戦争を自然に意識して育ちました。今年で97歳になる祖母からは戦争の悲惨さを繰返し聞きました。高校3年生だった1995年はちょうど戦後50年で、その年は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件があり、時代の大きな変化を感じました。悲惨な戦争を起こした原因を高校3年生なりに考え、戦争に関する本を読み漁る中で政治指導者の責任が大きかったとの思いに至り、日本の平和を守るために政治を志すようになりました。現在、外交安全保障政策をライフワークにしている原点です。
長引くウクライナ戦争、米中対立の激化、中国の急激な軍事プレゼンス増大、核兵器使用を繰り返しほのめかすロシア、頻発する北朝鮮のミサイル発射など、我が国を取り巻く安全保障環境は大変厳しくなっています。今こそ、国民の生命・財産を守り、国際秩序を安定させるため、我が国の外交力と防衛力の再構築を急がなければなりません。
いま最も心配していることは、世界が三度目の過ち、第三次世界大戦を起こす愚かなことをしてはならないということです。第一次大戦は1914年6月28日、サラエボでの一発の銃声から始まりました。特に大切なのは台湾海峡や東シナ海、朝鮮半島で偶発的な衝突から戦火を交えてはならないということです。
日本は米国と中国に次ぐ経済大国であり、地政学的に両国の間に位置します。日本の政治と外交の総力を結集して、我が国の生存を図り、米中関係改善への仲介をし、国際社会の平和と安定のために力を尽くさなければなりません。私は引き続き神奈川13区から、国の平和を守るための国会活動と議員外交に専念してまいります。
2023年8月吉日
衆議院議員 太栄志 拝