太ひでしが、「グローバルに考え、地域密着で行動する」
(Think globally, act locally)中で見えてくることを発信しています。

Vol.65:「国民に寄り添う中道改革政党をつくる」

 地元の皆さまに国会へ送って頂いてから1年半。浪人中と変わることなく毎日街頭に立ち、毎月各地区でタウンミーティングを開催して地域の声を国へと届ける草の根活動を続けています。コロナの影響や物価高で国民生活が厳しくなる中、今こそしがらみや既得権益にしばられることなく、国民に寄り添い、新しい国づくりを力強く進める中道改革政党をつくらなければなりません。

 野党が政府との対立や批判にのめり込むだけでは国民生活を守り抜けません。もちろん野党の役割は政府を監視し、問題を徹底して正すことですが、政権獲得を目指す以上、その何倍もの提案を通して与党に代わる政策と社会像を明確に国民に示さなければなりません。

 そのためにまず、「政党シンクタンク」を設置するべきです。政策立案能力を磨き、政権運営を前提とした重厚な政策構想を練り、そのための財源を明確にするなど肝心な点を詰めておくことが肝要です。

 国の政策立案を担う霞が関は、省益最優先の縦割り行政や前例踏襲主義による制度疲労や人材難が顕著です。脱・霞が関を目指し、グローバルな政策発信力の底上げが待ったなしです。

 次に、野党は与党に代わる選択肢を提示する必要がありますが、国家の存亡に直結する外交・安全保障では、与党との違いをことさらに強調するべきではありません。成熟した民主主義国では「政争は水際まで」が大原則です。

 国際情勢が厳しさを増す今、求められるのは徹底した現実主義であり、野党であっても現実離れした主張では国民からの信頼を得られません。外交安保に真剣に取り組むため、米国・ワシントンに党の事務所を創設するべきです。常駐の職員を配置し、議会や政府、シンクタンク関係者との積極的な交流や独自の情報収集、ロビー活動を展開し、政権獲得後に米国と安定して交渉できる基盤構築を急ぐべきです。ワシントンの次には北京、ブリュッセルでの事務所開設が求められます。

 一刻も早く国民の生活に寄り添い、未来へ向けた政治を進めるため、引き続き神奈川13区から野党の立て直しにまい進し、国民の選択で政権が交代する健全な民主政治の実現を目指してまいります。

2023年6月吉日
衆議院議員 太 栄志