太ひでしが、「グローバルに考え、地域密着で行動する」
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Vol.55:藤井裕久先生ご逝去を受けて

 恩師の藤井裕久先生(元財務大臣)が去る710日にご逝去されました。

 国会議員として初めての通常国会を終え、その報告で先生を訪問した直後のことでした。私が浪人中の一番辛い時に後援会長を引き受けてくださり、厳しくも温かくご指導いただきました。

 元々は自民党の旧田中派から政治を始められた藤井先生。「角さん(田中角栄元首相)が言っていたように、とにかく地元を歩け、歩け。そうしないと国民の気持ちは分からない。次の選挙までに3万軒の戸別訪問をするように。必要なら自分も一緒に回ってやるから」と仰られ、お会いする度に「ちゃんと歩いてるか」と尋ねられました。教えの通り徹底して地域を10万軒歩き、昨年の総選挙は藤井先生の支えがあって衆議院議員に初当選させていただきました。

 戦争を知る世代として藤井先生は一貫して平和の問題に取り組まれました。「戦争を知らない世代が社会の中核になった時の日本の安全が心配だ」と話され、ご自身の戦争体験から平和の大切さを私のタウンミーティングでも繰り返し訴えられました。

 私は戦後50年の節目の年、高校3年生の時に戦争に関する本を読み漁る中で「平和を守る政治家」を志しました。戦争で不条理にも人命が失われ、人生が狂わされてしまうことを政治の力で防ぎたいとの想いからでした。「平和はすべての礎」との藤井先生の遺志を継いで、平和な世界の構築のために日本の外交と安全保障の立て直しに全力で取り組んでまいります。

20228
衆議院議員 太 栄志 拝