太ひでしが、「グローバルに考え、地域密着で行動する」
(Think globally, act locally)中で見えてくることを発信しています。

Vol.3:「政治への信頼を取り戻す」~森友問題から考える

 連日、街頭で訴え、地域を歩き、タウンミーティングを開催して地元の皆さんのお声を聞いています。そんな中、森友問題や中央省庁による一連の不祥事を受けて、行政だけでなく政治も含めた「公」に対する国民の皆さんの不信が極限に達していることを痛感しています。

西郷隆盛の教え:「自ら努めて私欲を捨てる」

 森友学園をめぐる不祥事の一番の問題は、本来、国民全体に対して公平(フェアー)でなければならない政治や行政が、権力を私物化し、自分や自分に親しい人たちだけに恩恵を与えてしまったことであり、このことに国民の多くが怒っています。

 私が尊敬する政治家は、今年の大河ドラマの主人公、西郷隆盛です。私利私欲を捨て「国民に寄り添う政治」を貫いた政治家だからです。西郷は政治や行政に携わる者に対して、「第一の心得は人心を得ることである。その為には自ら努めて私欲を捨てなければならない」と述べています。

 超高齢社会へ向けた社会保障制度の再構築や1100兆円を超える財政赤字の問題、深刻化する子どもの貧困問題、激動する東アジア情勢への対応など、政治が国民と共に克服していかなければならない課題が山積しています。だからこそまずは、政治と行政が徹底して私欲や自己保身から離れ、国民からの信頼を取り戻すための努力を重ねなければなりません。

野党を再建して、緊張感のある政治と行政を実現する

 森友問題は、国民からの税金の使い方に関する問題だからこそ、誰もが納得する段階まで徹底した真相究明を政治が第三者委員会を設置して進めなければなりません。その上で再発防止へ向けて、改ざんを許さないために公文書管理法を改正し、内閣人事局をより透明かつ中立的な制度に改革する必要があります。政治のリーダーシップを強化しながら、役人が一定の自由裁量の中で十分に力を発揮できる政官関係の再構築が喫緊の課題です。

 そして政府与党への監視強化の為に、健全な野党の存在が欠かせません。政治と行政に緊張感とチェック機能を高めるために、引き続き神奈川13区で「草の根」活動を展開し、野党勢力の再建にまい進して参ります。

2018年4月
太 栄志 拝